色相環の分割による変化の配色

ダイアード配色

ここからは、色相環を規則的に分割することによる配色技法を紹介します。これは色相環上で色相間隔が均等に離れた関係で、多くはジャッドの明瞭性の原理に基づく、対象系の色相配色となります。
2色から6色までの種類があり、色相を選ぶときの手がかりになる配色技法です。ここでは、この配色技法をPCCSで紹介します。

ダイアード : 2色配色

ダイアードは、色相環で補色の位置にある2色を組み合わせた配色です。PCCSでは色相差12の補色色相配色となります。前記事で紹介したビコロール配色のうち、色相が補色の関係になっている場合はダイアードとも言えます。

ダイアードの配色例

ダイアード

スプリットコンプリメンタリー: 分裂補色配色

スプリットコンプリメンタリーは、補色関係にある片側の色相の、両隣の色相を用いた3色を組み合わせた配色です。 このような1色対2色の関係では、 2色の色相の共通性が全体の統一をつくり出すため、調和しやすくなります。

スプリットコンプリメンタリーの配色例

 スプリットコンプリメンタリー

トライアド : 3色配色

トライアドは、色相環を3等分し、正三角形になるように選んだ3色相の色の組み合わせです。 色相の位置関係がそれぞれ8色相差と均等なので、バランスのよい対照色相配色です。
前記事で紹介したトリコロール配色も3色配色ですが、トリコロール配色は色相やトーンに明瞭なコントラスト感のある3色で、白や黒などの無彩色を使うことが多くあります。

トライアドの配色例

トライアド

テトラード : 4色配色

テトラードは、色相環を4等分し、 正方形になるように選んだ4色相の色の組み合わせです。
隣りあう色の色相差が6ずつとなるので中差色相配色となり、向かいあう2色は補色の関係になります。

テトラードの配色例

ダイアード

ペンタード: 5色配色

ペンタードは色相環を5等分して、正五角形になるように選んだ5色相の色の組み合わせです。マンセル表色系の場合は10色相なので5等分しますが、PCCSの色相環では24色相で5等分できないので、トライアドに白と黒を加えて5色の組み合わせとします。

ペンタードの配色例

ダイアード

ヘクサード: 6色配色

ヘクサードは色相環を6等分して、正六角形になるように選んだ6色相の色の組み合わせです。それぞれ4色相差で、補色が3組存在します。
テトラードに白と黒を加えた6色配色もヘクサードとなります。

ヘクサードの配色例

ダイアード

ペンタード・ヘクサードなど、多色配色をファッションコーディネートに取り入れるのは難易度が高めで、デザイナーなどのプロでないと難しいかもしれません。
例えば、多色配色の柄のトップスの場合、その中の1色をボトムスに使うことで、まとまりやすくなります。また、無彩色はどんな配色にも調和しやすいので、うまく取り入れてみましょう。

なお、ジャッドの原理については、マンセルなど他のカラーシステムを元に考えると、また別の解釈になる場合があります。このサイトは、ファッションを中心とした情報であり、PCCS(日本色研配色体系)での解説である点にご注意ください。
色彩学としての配色と、感覚的な要素が大きく影響するファッションのカラーコーディネートでは異なる点がありますが、基本となるのは色彩学の基礎知識です。

色相環の分割による配色の演習

色彩検定テキスト3級掲載の色相環を確認し、日本色研の配色カードの演習台紙に「新配色カード199」を切って貼付することでより理解が深まります。

この記事では、色相環を規則的に分割することによる配色技法について紹介しました。次回は配色技法のまとめを解説します。

記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版