色のある暮らし

インテリアとファッションはどちらも自己表現の一部であり、個々の選択がその人のパーソナリティを反映します。色と深く関わるカラーアナリストやイメコンの皆さんは、インテリアコーディネートにもこだわりがあるでしょう。

RoomClipが発表した2023年住まいのトレンド1位は「色のある暮らし」となりました。ここ数年のインテリアトレンドでは、シンプル、ホワイト、ナチュラルといった、すっきりとしたスタイルが人気でしたが、なぜ2023年は「色のある暮らし」がトレンドとなったのか、調べてみました。

RoomClip(ルームクリップ)について

RoomClip(https://roomclip.jp)は、リアルなインテリアの実例写真が投稿されているので、参考にしやすく、人気のソーシャルプラットフォームです。

RoomClipでは、600万枚の投稿画像やタグ、検索キーワード等の膨大なデータを分析し、その1年の住まい・暮らし領域におけるトレンド傾向や翌年の予測、ベストプロダクトを選出する「RoomClip Award」を開催しています。今回の「RoomClip Award 2023」では、トレンド1位に「色のある暮らし」が選出されました。

この、RoomClipのトレンド「色のある暮らし」とは、花やポストカード、インテリア雑貨、ブランケット、ベッドリネン、推しグッズなど、多様なアイテムを通じて色を取り入れるスタイルを指します。にわかに色を取り入れた部屋の投稿が増加し、カラフル、ポップ、レトロといったスタイルのタグも増えているそうです。

「色のある暮らし」がトレンドとなった理由とは

「色のある暮らし」が「RoomClip Award 2023」の住まいのトレンド1位に選ばれた背景は、新型コロナウイルス禍が落ち着いた2023年に、消費者の関心が外に向かった一方で、家の中でも新たなトレンドが数多く生まれたことがあります。「脱コロナ」の2023年を象徴するような明るく彩り豊かな部屋の投稿が増ました。

ちなみに、RoomClipのトレンド1位は「色のある暮らし」でしたが、2位「省エネ・断熱」3位「ゲーミング部屋」4位「専用収納テク」5位「ペットテック」と続きます。
生活防衛意識が推し進める持続可能な暮らし、汎用から専用への流れが進んでいること、シニア層のSNS上での関心が増加し、新たなニーズが浮上していること、そして「脱コロナ」の先に続く明るい暮らしの兆しなども背景にあり、これらは2024年のトレンド予測にも繋がっています。

記事参考元:RoomClip Award(https://roomclip.jp/special/award2023/)

「色のある暮らし」を実現するために

このように、「色のある暮らし」は、新たな生活スタイルの変化とともに、人々の生活に彩りを加えるトレンドとなりました。ただ、心地よいインテリアを実現するには、配色が重要です。
配色理論を念頭にカラーコーディネートを行うことで、自分にとってより良い表現が可能になるでしょう。

配色にはインテリアとファッション、それぞれ異なるポイントがありますが、光と色、色の表示、色彩心理など、基礎知識については共通しています。
当サイトでは、色彩検定1級カラーコーディネーターの監修の元、色の知識について情報発信していますので、ぜひご覧ください。

光と色 
色の表示
色彩心理 

記事執筆:株式会社プラスカラーズ / WEBデザイン・マーケティング担当 : 高木