【ナチュラルハーモニー】自然の色の見え方にならった配色
ナチュラルハーモニー
自然の光のもとでは、同じ色でも明るいところは色相が黄み寄りに、暗いところは青紫寄りに見えるという、一定の法則があります。この法則に沿った配色を、ナチュラルハーモニー(ナチュラル配色)といいます。
ナチュラルハーモニー配色技法
- 黄(8:Y)に近い色相の明度を高く、青紫(20:V)に近い色相の明度を低くする。
- 隣接色相・類似色相に近い範囲から選ぶ。
ナチュラルハーモニーの注意点
- 中差色相・対照色相・補色色相の関係になるときは、黄に近い色相の明度を高くしてもナチュラルハーモニーにはならない。
- 色相差が必要なため、同一色相配色や無彩色を使った配色はナチュラルハーモニーにはならない。
ナチュラルハーモニーのコーデ 配色例
8:Yに近く明度の高いb14と、20:Vに近く明度が低いd16のナチュラルハーモニー。
8:Yに近く明度の高いlt6と、20:Vに近く明度が低いd4のナチュラルハーモニー。
ナチュラルハーモニーの演習
ナチュラルハーモニーのカラーコーデを考えてみましょう。コーデの配色演習ができるイラストデータはこちら↓。色相環・トーン区分図入りです。データはプリントや複製して繰り返し使えます。
この記事は、自然の色の見え方にならった配色「ナチュラルハーモニー」について紹介しました。
次回は、個性的で新鮮な配色「コンプレックスハーモニー」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版