【類似色相配色】色相が似た色の組み合わせ
類似色相配色
色相が似た色を組み合わせた配色を、類似色相配色といいます。
類似色相配色は、色みに共通性が感じられるため調和しやすい配色となります。色みに共通性がありながら、明らかに違いがわかる組み合わせなので、まとまった印象の中にも少し変化が見てとれます。
類似色相配色では、赤系、青系など色みを合わせて組み合わせると、よりまとまった印象の配色にすることができます。
色相差と角度
類似色相配色では、色相差が2、または3、色相の角度が30度、または45度の位置にある色相の組み合わせとなります。
類似色相配色のカラーダイヤル
類似色相配色は、カラーダイヤル上でも色相環と同じく角度が30度、または45度となる列にある色を組み合わせた配色です。
例えば色相番号「2」の列の色を中心にして類似色相配色を考える場合、「b4〜dkg4」の列と「v5」、または「b24〜dkg24」の列と「v23」、どちらの色と組み合わせても良いことになります。
このように、色相差が「3」の類似色相配色をつくるには、奇数番号の色相を組み合わせることになりますが、「新配色カード199a」では、奇数番号の色相はビビッドトーンのみに用意されています。
類似色相配色の配色例
類似色相配色の組合せ例です。色相環、トーン区分図、カラーダイヤルそれぞれに記入して、配色演習を行います。ファッションの配色を確認したい場合は、イラストに色を入れてみると、実際のアイテムの配色イメージを掴みやすくなります。
類似色相配色の演習
色彩検定テキスト3級に付録しているカラーダイヤルとカラーカードを使って、実際に類似色相配色を作ってみましょう。
ファッションの配色を確認できるイラストデータはこちら。色相環、トーン区分図入りです。
この記事は、色相が似た色どうしを組み合わせた「類似色相配色」について紹介しました。
次回は、色相にやや違いがある配色「中差色相配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版