【中差色相配色】色相にやや違いがある色の組み合わせ
中差色相配色
色相にやや違いがある(対照性がやや感じられる)色の組み合わせを、中差色相配色といいます。
中差色相配色は色相差に幅があり、色相差が小さい組み合わせは色相に共通性がある配色に近く、色相差が大きい組み合わせは色相の対照性がやや感じられる配色になります。
色相差と角度
中差色相配色では、色相差が4・5・6・7のいずれかの色、色相環の角度では、60度・75度・90度・105度になる配色になります。
中差色相配色のカラーダイヤル
中差色相配色は、カラーダイヤル上でも色相環と同じ角度となる列にある色を組み合わせた配色です。
例えば色相番号「2」の列の色を中心にして中差色相配色を考える場合、「b6〜dkg6」の列と「v7」・「b8〜dkg8」の列と「v9」、または「b22〜dkg22」の列と「v21」・「b20〜dkg20」の列と「v19」、いづれかの色と組み合わせれば良いことになります。
色相差が「7」「9」の中差色相配色をつくるには、奇数番号の色相を組み合わせることになりますが、「新配色カード199a」では、奇数番号の色相はビビッドトーンのみに用意されています。
中差色相配色の配色例
中差色相配色の組合せ例です。色相環、トーン区分図、カラーダイヤルそれぞれに記入して、配色演習を行います。ファッションの配色を確認したい場合は、イラストに色を入れてみると、実際のアイテムの配色イメージを掴みやすくなります。
中差色相配色の演習
色彩検定テキスト3級に付録しているカラーダイヤルとカラーカードを使って、実際に中差色相配色を作ってみましょう。
ファッションの配色を確認できるイラストデータはこちら。色相環、トーン区分図入りです。
この記事は、色相にやや違いがある色の組み合わせ「中差色相配色」について紹介しました。
次回は、色相に対照性ある色の組み合わせ「対照色相配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版