色相を手がかりにした配色
配色する色の色相に着目し、色の組合わせを決めていく方法が「色相を手がかりにした配色」です。この場合、トーン(明度・彩度)は自由に選択することができます。
PCCSの色相環は24色ですが、色相番号の差、または色相環上の角度で、色相差を考えます。色相環の24と1は連続していますので、時計回り方向にも、反時計回り方向にも考えることができますが、色相差を見る時は、角度が小さいほうの向きで数えます。
色相番号で色相差を考える
例えば、色相番号2と色相番号6の色相差は、4。色相番号24と色相番号4の色相差も、4となります。色相環上で対極の位置にある色相が最大となり、色相差は12となります。
角度で考える
1色相差を15度として考えます。色相番号2と色相番号6の角度は、60度。色相環上で対極の位置にある色相が最大となり、角度は180度となります。
色相差の分類
色相を手がかりにした配色を色相環で考える時に、大きく3つに分け、さらに細かく分類します。
色相に共通性がある
- 同一色相配色 = 色相差0
- 隣接色相配色 = 色相差1
- 類似色相配色 = 色相差2〜3
色相にやや違いがある
- 中差色相配色 = 色相差4〜7
色相に対照性がある
- 対照色相配色 = 色相差8〜10
- 補色色相配色 = 色相差11〜12
この記事では、「色相を手がかりにした配色」について紹介しました。
次回は、色相が同じ色同士の「同一色相配色」について解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版