【ドミナントトーン配色】トーンのイメージを全面にうちだす
ドミナントトーン配色
1つのトーンを選び、3色以上を使った配色をすることで、トーンのイメージを全面にうちだし、統一感を与えます。これをドミナントトーン配色といいます。色相が離れている色の組み合わせでも、まとまりを感じさせる配色になります。
ドミナントは、「支配的な」「優勢な」という意味。例えば、霧がかかった街の風景が灰みがかって見えるように、ドミナント効果は自然の中にも見られます。
ドミナントトーン配色技法
- 3色以上を使った配色。
- 同一トーン
トーンに統一感があれば類似トーンの範囲で選択可能。 - 色相は自由に選択する。
同じ効果を与える配色に、ドミナントトーン配色の一種であるトーンイントーン配色があります。
ドミナントトーン配色の注意点
- ドミナントトーン配色は3色以上なので、2色の場合はトーンイントーン配色になる。
ドミナントトーンのコーデ 配色例
中差色相のダークトーンを使ったドミナントトーン配色。
2組の対照色相のライトグレイッシュトーンを使ったドミナントトーン配色。
ドミナントトーン配色の演習
ドミナントトーン配色のカラーコーデを考えてみましょう。コーデの配色演習ができるイラストデータはこちら↓。色相環・トーン区分図入りです。データはプリントや複製して繰り返し使えます。
この記事は、トーンのイメージを全面にうちだす「ドミナントトーン配色」について紹介しました。次回は、ドミナントトーン配色の一種「トーンイントーン配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版