【対照色相配色】色相に対照性がある組み合わせ
対照色相配色
色相に対照性がある色の組み合わせを、対照色相配色といいます。
対照色相配色は、色相の変化が大きく、色みの共通性やまとまりが感じられない配色です。
色相差と角度
対照色相配色では、色相差が8・9・10のいずれかの色、色相環の角度では、120度・135度・150度になる配色になります。
対照色相配色のカラーダイヤル
対照色相配色では、カラーダイヤル上でも色相環と同じ角度となる列にある色を組み合わせます。
例えば色相番号「2」の列の色を中心にして対照色相配色を考える場合、「b10〜dkg10」の列と「v11」と「b12〜dkg12」の列、または「b18〜dkg18」の列と「v17」と「b16〜dkg16」の列、いづれかの色と組み合わせれば良いことになります。
比較的彩度の高い対照色相配色では、色相差が明確に感じられ、コントラストがある配色となります。色相差によって、暖色と中性色・暖色と寒色・寒色と中性色・色相差のある中性色同士など、多彩なイメージの配色をつくることが可能です。
対照色相配色の配色例
対照色相配色の組合せ例です。色相環、トーン区分図、カラーダイヤルそれぞれに記入して、配色演習を行います。ファッションの配色を確認したい場合は、イラストに色を入れてみると、実際のコーデの配色イメージを掴みやすくなります。
対照色相配色の演習
色彩検定テキスト3級に付録しているカラーダイヤルとカラーカードを使って、実際に対照色相配色を作ってみましょう。
ファッションの配色を確認できるイラストデータはこちら。色相環・トーン区分図入りです。データはプリントや複製して繰り返し使えます。
この記事では、色みの共通性が感じられない配色「対照色相配色」について紹介しました。
次回は、色相が反対の色の組み合わせ「補色相配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版