【コンプレックスハーモニー】個性的で新鮮な配色
コンプレックスハーモニー
コンプレックスハーモニー(コンプレックス配色)のコンプレックスとは「複雑な」「複合的な」という意味。ナチュラルハーモニーと逆に自然の中では見られない配色であり、違和感を感じる配色ですが、それがかえって個性的で新鮮な印象になるので「不調和の調和」とも呼ばれます。
コンプレックスハーモニー配色技法
- 黄(8:Y)に近い色相の明度を低く、青紫(20:V)に近い色相の明度を高くする。
- ナチュラルハーモニーは隣接・類似色相配色に限定されるが、コンプレックスハーモニーは、中差色相や対照色相、補色色相配色でもつくれる。
コンプレックスハーモニーの注意点
- ナチュラルハーモニー同様、色相差が必要なため、同一色相配色や無彩色を使った配色はコンプレックスハーモニーにはならない。
コンプレックスハーモニーのコーデ 配色例
類似色相のコンプレックスハーモニー
8:Yに近く明度の低いdk10、20:Vに近く明度が高いb12の配色。
補色色相のコンプレックスハーモニー
8:Yに近く明度の低いdkg10、20:Vに近く明度が高いsf22の配色。
コンプレックスハーモニーの演習
コンプレックスハーモニーのカラーコーデを考えてみましょう。コーデの配色演習ができるイラストデータはこちら↓。色相環・トーン区分図入りです。データはプリントや複製して繰り返し使えます。
この記事は、個性的で新鮮な配色「コンプレックスハーモニー」について紹介しました。
次回は、色相のイメージがダイレクトに伝わる「ドミナントカラー配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版