【補色色相配色】色相環で反対の位置にある色の組み合わせ
補色色相配色
色相を手がかりにした配色の中で、色相の変化が最も大きい色の組み合わせを、補色色相配色といいます。補色色相配色は、両方の色みにまったく共通性がなく、色相による統一感もない配色になります。
色相差と角度
補色色相配色は、色相環では反対の位置になり、色相差が11と12の組合せで、色相環の角度は165度・180度になります。
補色色相配色のカラーダイヤル
補色色相配色は、カラーダイヤル上でも色相環と同じ角度となる列にある色を組み合わせます。
例えば色相番号「2」の列の色を中心にして補色色相配色を考える場合、「v13」・「b14〜dkg14」の列の色・「v15」の、いづれかの色と組み合わせれば良いことになります。
補色色相配色では、比較的彩度が高い色同士の場合に色相差が明確に感じられ、明度差がある組み合わせではコントラストが強調されます。特に彩度が高い配色は派手で力強い印象になります。(※低彩度になるほど色相の印象が弱くなり、トーンの印象が強くなります。)
補色色相配色の配色例
補色色相配色の組合せ例です。色相環、トーン区分図、カラーダイヤルそれぞれに記入して、配色演習を行います。ファッションの配色を確認したい場合は、イラストに色を入れてみると、実際のアイテムの配色イメージを掴みやすくなります。
補色色相配色の演習
色彩検定テキスト3級に付録しているカラーダイヤルとカラーカードを使って、実際に補色色相配色を作ってみましょう。
ファッションの配色を確認できるイラストデータはこちら。色相環・トーン区分図入りです。データはプリントや複製して繰り返し使えます。
この記事は、色相環で反対の位置にある色の組み合わせ「補色色相配色」について紹介しました。
これまでのチャプターでは、「色相を手がかりにした配色」を紹介してきましたが、次回は、「トーンを手がかりにした配色」について、解説します。
記事監修:株式会社プラスカラーズ 代表 岩田亜紀子 / 色彩検定1級カラーコーディネーター
参考文献:色彩検定公式テキスト 2020年改訂版